母子分離って必要?

いよいよ母子分離!!

就園前クラスの「フィオーレコース」では、いよいよ母子分離が始まります。
生まれて初めてのお友達の奮闘ぶりを伝えたいと思います。

 

 

母子分離のタイミングは?

産まれたばかりの赤ちゃんは、お母さまが何でもしなければ生きていけません。

お母さまにしてほしいことを一生懸命伝え、お母さまもお子様の伝えようとしていることをしっかり受け止め、お世話をして、母子一体の中で成長していきます。


1歳前後から歩き出し、手を使えるようになって行動が広がり、自分のしたいことをどんどん見つけて行動するようになります。

そして、1歳8か月ぐらいで自分のことを自分として認識するようになります。

鏡に映った自分の姿を「わたし」と理解するようになるのですね。


こうして、いろいろな動きができるようになった「わたし」がひとりで活動したいと思う時が母子分離のタイミングになります。

鉄製はめこみで書くための準備
鉄製はめこみで書くための準備

ひとりだから、自分で選んでお仕事(活動)に集中

バンビーニクレアーレでは、1歳児から2歳児を中心としたステッラコースでは、お母さまと一緒に活動に取り組みます。

お母さまに援助いただきながら、自分の気に入ったお仕事(活動)を棚から選び、手をしっかり使ってやってみます。

慣れてだんだんできるようになると、楽しくなり、何度も繰り返して集中力が高まっていきます。


リトミックでは、始めはお母様にだっこや手をつないでいただいて、音楽に合わせて一緒に動きますが、だんだん慣れてくると、ひとりで動き、音楽に合わせて、自分で工夫して表現をしたりするようになります。

恥ずかしかったり、ちょっと苦手なお子様はじっとしていますが、目や耳を使って学んでいます。

心の準備ができたら、すっと参加できるようになります。

 

こうして、ステッラコースで1年が過ぎるとこんなに小さいのにこんなことができる!とびっくりするぐらい成長されます。

 

そして、フィオーレコースでいよいよ母子分離。

教室に慣れて、環境に安心感を持っていただいたところで、お母様と離れて、ひとりでお仕事やリトミックに取り組みます。
お仕事では、自分で選んで、自分で最後までやり、自分でおしまいを決めて片付け。

リトミックでは、自分で先生のお話を聞いて、自分で音楽に合わせて活動。

全部、自分で行うのです。


初めは戸惑ったりうまくいかなかったりとなかなかお仕事も進まないのですが、自然に慣れてきてひとりでできるようになります。

そして、自分で活動を行うという楽しさを味わうことで、お仕事に一層集中します。

リトミックでは、自分で感じて動きをつける、表現するようになります。

友達にも関心を持つ時期ですので、お母様がおられないと交流が深まり、同年代の子ども同士、意気投合。

友達のことを手伝おうとしたり、失敗を一緒に始末してくれたり、素晴らしいです!

そして、1年が過ぎると、こんなに小さいのにこんなことがひとりで集中してできる!とまたびっくりするぐらい成長されます。

ステッラコースとフィオーレコースの2年間でのお子様の成長ぶりに、いつも驚かされています。

お友達とリトミックを楽しんで!!
お友達とリトミックを楽しんで!!

お子様に合わせて母子分離

4月から始まるフィオーレコースでは、5月頃から徐々に母子分離を始めます。

まず3時間のうち1時間、お母様に教室を離れていただいたり、見えない場所に控えていただきます。

そして、お子様の反応を見て、お母様に相談させていただきながら、母子分離のペースを決めています。
お母様が見えなくても、黙々と集中しておしごとをするお友達、ふとお母様がいないことに気づいて泣き出すお友達‥お母様を身近に感じることで安心しておしごとに集中できるのであれば、そうしていただいています。
「母子分離がなかなかできなくて」と心配されていたお母様。時間はかかりましたが、ついに母子分離できるようになりました。

迎えに来られたお母様が心配そうに「うちの子どもはどうでしたか」と聞きます。

「大丈夫でしたよ。集中しておしごとができました。1度も泣きませんでしたよ。」と伝えた時の、お母様の何とも言えない笑顔が忘れられません。

 

また、フィオーレコースでお子様と一緒に1年間過ごされたお母様からは「子どもの成長をしっかり見届けることができてよかった」と本当に心温まるお言葉を頂きました。

 

一人として同じお子様はいません。

お子様の個性を見極めながら、お子様のペースに合わせて的確にご指導・ご支援をすることを心掛けています。

フィオーレコースでの1年間を終え、皆さん、幼稚園に元気に通っていかれます。

 

我が家では、大学生の子どもが二人いますが、幼稚園に通う時がひとつの大きな区切りでした。

生まれてからずっとつきっきりの子どもがひとりで過ごす時間を持つようになった‥さびしい気持ちもありましたが、正直、ほっとしました。
大学生になって、留学や下宿と、ひとり暮らしを二人とも経験していますが、その時に親のありがたみがわかったようです。

人生2度目の母子分離ですね。
もうすぐ社会人、今度こそ親の手元を飛び立ちます。

自分でしっかり行動して、自分の人生を充実してほしい、そして幸せな人生を過ごして欲しいと心から願います。