幼児期の成長の特徴


 お子様の成長のスピードには本当に驚きます。

将来の基礎を培う幼児期の成長には、大きな特徴があります。

その特徴を理解することが、子育てへのヒントにつながります。


幼児期に劇的に発達する脳

出生後1~2ヶ月で脳細胞の数は1000億個に達し、それ以後は変わりません。その後、神経細胞が3歳まで増加。3歳からは必要な神経細胞が強化されて、5歳までで脳の基礎が形作られます。

 

幼児期の脳の成長の様子
5歳までで脳の基礎が形作られます

お子様の成長を促す「敏感期」

「敏感期」とは、生物の幼少期に、ある能力を獲得するために、環境中の特定の要素に対して、それを促える感受性が特別に敏感になる一定期間のことです。子どもにはある能力を獲得するために、ある環境とかかわるための「感受性」が高まる一定期間があって、その期間は強い感受性がサーチライトのように一定の範囲を昼のように明るくします。それに照らし出されたものは、子供を感激させ、まるで恋をする者のようにそれと関わりに夢中になります。その能力の獲得が終わると無関心と怠惰のヴェールが心を覆いますが、すぐに次の炎が点火され、また子供の心は燃え上がります。こうして次々と新しい能力を獲得していきます。 

 0歳から6歳の間に訪れる敏感期には様々な種類があり、お子様一人一人で現れる時期や種類が違います。この大切な「敏感期」に、どうしたらよいでしょうか。お子様の持つ成長する力を最大限に発揮することがポイントになります。そのためには、

 ・安心できる豊かな環境

 ・自ら選ぶことができる環境

を設定するように心がける必要があります。そのような環境で、あせらずにじっくりと見守ることが、お子様の豊かな将来に向けた確かな成長を育みます。

 

敏感期の種類と時期
成長の時期に応じて、いろいろな敏感期が訪れます