ハロウィンのキャンディレイづくりで「結ぶ」活動を行いました

ハロウィンに向けて幼稚園児がキャンディレイをつくっています。キャンディとやンディの間をひもで結ぶ活動に集中しています。
集中してキャンディレイをつくる幼稚園児

教室では、10月最後の週にハロウィンにちなんだ活動を予定しています。

昨年、キャンディレイ作りが好評だったので今年も用意しました。

キャンディレイは、ビニール袋にキャンディを入れた首飾り。

フィオーレコース(2歳児)、幼稚園児クラスでは、それまでのレッスンで、自分でつくったキャンディレイを首にかけて、楽しくリトミックをします。

ハロウィンの活動やお菓子を楽しみにお友だちはみんな集中して、難しい活動をやりきりました。

 

キャンディレイのつくり方

2歳児向けに、ビニル袋、モール、キャンディ、プレートを使って、キャンディレイをつくります。
2歳児向けのモールを用いたキャンディレイ材料

次のようにキャンデイレイを作ります。

  • 透明の長いビニール袋にキャンディを入れる
  • モールやひもでキャンディが入ったところを結ぶ
  • 次々にキャンディを入れて結ぶ
  • 最後に、ビニール袋の端と端をプレートのついたモールやひもで結ぶ

作るポイントは、「結ぶ」活動。

モールやひもの適切な部分を指で持って、手首をひねったり、指先の調節が必要なため、難易度の高い活動になります。

キャンディレイの製作を通して「結ぶ」活動を行いました。

 

2歳児 モールで「結ぶ」活動

2歳児がキャンディとキャンディの間をモールで結びながら、キャンディレイを集中してつくっています
2歳児 モールで「結ぶ」活動

ひねって結ぶことができるモールを使って、「結ぶ」活動を行いながら、キャンディレイをつくりました。

  • キャンディを入れたビニール袋の口にモールを通す
  • 利き手でないほうでモールを通した部分を上にしてビニル袋を持つ
  • 利き手の親指、人差し指、中指の三本で、モールの両端を重ねて持つ
  • 三本指でしっかり持ったまま、手首を返しながらモールをひねる
  • 何回か繰り返して、モールをしっかり結ぶ

1つ目のモール結びを先生がしてみせます。

2つ目のモール結びは、お友だちの手に先生が手を添えていっしょに活動。

3つ目から自分でやってみます。

先生に手伝ってもらいながら、キャンディレイができました。

繰り返すことでコツがわかってきました。

良かったです。

 

幼稚園児 ひもで「結ぶ」活動

幼稚園児は、ひもを使って丸結びやちょうちょ結びをおこないながら、キャンディレイをつくっています。
幼稚園児 ひもで結んでキャンディレイづくり

ひもを使って「結ぶ」活動を行いながら、キャンディレイをつくりました。

結び方は、2回結ぶ丸結びで、次のように行います。

  • キャンディレイを入れたビニル袋の下にひもを通す。
  • ビニル袋の上で、☓(バツ)ができるようにひもを交差させる
  • 上にあるひもを指で押して、下のひもにくぐらす
  • 両手の指でひもの両端を持って引っ張り、コマを結ぶ
  • 結んだうえで、☓(バツ)ができるようにひもを交差させる
  • 1回目と同じようにコマを結ぶ

上手にビニル袋にキャンディをいれます。

コマ結びの説明をすると、集中してしっかり聞きます。

説明を聞いて、自分でやってみます。

さすがです。

 

うまくいかいないお友だちは、先生といっしょに行って、やり方を確認。

何回かするうちにコツが飲み込めて、自分でできます。

手首や指先の調整力がしっかりついてるので、活動がしっかりできました。

みんな、うれしくて早速キャンディレイを首にかけました。

 

年中や年長で、できるお友だちはちょうちょ結びを行いました。

丸結びやちょうちょ結びはとても難しい活動です。

みんな、集中して本当によくできました。

素晴らしいです。

 

難しい活動の示し方

2歳児のモールを使ったキャンディレイの製作を先生が援助。いっしょに行いながら、ひとつひとつの動作を学んでいます。
2歳児の「結ぶ」活動を援助

モンテッソーリ教育では、子どもに活動の仕方を示すことを「提示」と呼んでいます。

  • 動作を分解して示す
  • 大人の動作の8倍時間をかけて、ゆっくり示す
  • 動作を見せる時は、見ることに集中できるように言葉で説明しない

といった点に注意しています。

 

この時期は、まだ複雑な行動を同時にすることができないため、動作の様々な要素を分析して、秩序立てて見せることが大切です。

運動の敏感期を迎えている子どもたちは、どのように動かさないといけないかに強い関心を持っており、動作に対して

  • 正確さ
  • 精密さ
  • 秩序

に特に敏感な感受性が出ています。

そのため、次のような点に配慮しながら動作を分解して示しています。

  • 秩序立てる
  • 明確に示す
  • 子どものテンポに合わせる

 

日常生活の活動の一つ一つについて、「正確」、「精密」、「順序」をしっかりふまえた上で示すことで、子どもは興味を持ってマスターしていきます。

そして、自分の思い通りに動く筋肉を持つことで、状況を読み取ってすばやく行動。

言われてするのではなく、自分が主体となって行動できるようになることで、しっかりとした人格が育っていくのです。

 

スムーズで無駄のない行動を身につけることで、お子様の品性が磨かれます。

将来、海外の方とも関わりながら、お子様は活躍されることと思います。

小さい頃にエレガントな所作を身につけることはお子様の一生の宝物になります。

 

大人が何気なく行っている日常生活の活動は、お子様にとって大切な学びの場。

ご家庭で、是非、お子様に活動の機会をたくさん設けていただければと思います。

 

 

幼稚園児がつくったキャンディレイを首にかけて出来上がりを確認。上手にできてとてもうれしそうです。
つくったキャンディレイをかけてスマイル