成長を引き出すカギは「集中」

幼児教室フィオーレコース(2歳児)のモンテッソーリ活動で、生徒が集中して、シールを貼る活動を行っています。
シールを貼る活動に集中!

モンテッソーリの活動で、長時間にわたり活動が続くことがあります。

その時の夢中で活動に取り組むお子様の集中力にはいつもビックリさせられます。

この集中こそ、お子様の成長を引き出すとても大切なカギ。

そのためには、お子様が自分の意志で選んでじっくり取り組むことができる、適切な環境と援助が大切です。

 

ひとつのおしごとで30分間活動

幼児教室フィオーレコース(2歳児)のモンテッソーリ活動で、果物のシールをケーキの絵に貼って、ケーキを完成させる活動に取り組む生徒を先生が援助しています。
果物のシールでケーキを完成させます

 

フィオーレコース(2歳児)のお友だちです。

モンテッソーリの活動で、棚からシールを貼るお仕事を選びました。

お仕事の入ったトレーを机に運び、机に置きます。

机からイスを引きます。

イスに座って、お仕事を始めました。

 

紙には、まわりにイチゴがたくさん乗ったケーキの絵。

ケーキにいろいろな果物のシールを貼って、ケーキを完成させるお仕事です。

シールを1枚とり、台紙からはがします。

ケーキの中にきちんと入るように、ていねいに貼ります。

また、果物のシールをとり、ていねいに貼ります。

何度も何度も果物のシールをていねいに貼ります。

果物をいっぱい乗せて、ケーキが完成。

10分間集中して、活動しました。

素晴らしいですね。

 

もっと続けるようです。

2枚目のケーキの絵の紙を取り、果物のシールを貼り始めました。

また10分かけて、2枚目の紙も果物がたくさん乗って、ケーキが完成しました。

ほんと、素晴らしいです。

 

えっ。

もう1枚紙を手に取り、果物のシールを貼り始めました。

無心に、集中して、お仕事を続けます。

まわりのことはまったく気にならないようです。

3枚目もできました。

 

始めてから30分間、集中してお仕事を続けました。

満足し、やめる選択をしたようです。

落ち着き清々しい表情で静かな笑顔です。

 

いっぱい出たシールの台紙をゴミ箱に捨てにいきます。

ゴミ箱にいれようとして、床にこぼれてしまいました。

すかさず、1枚、1枚、床から拾ってゴミ箱に捨てます。

全部拾って、ゴミ箱に捨てることができました。

 

モンテッソーリ活動のあとのリトミックでも、積極的に楽しみ、お友だちとも楽しく活動できました。

 

本当に感動しました。

 

成長のサイクル

モンテッソーリ教育による幼児の「成長のサイクル」には、4つのステップがあります。
成長のサイクルのステップ
  • ティッシュの紙を全部引っ張り出す。
  • 水道の水を出しっ放しにして遊ぶ。

いたずらとしか思われないことをお子様はどんどん行いますね。

これは、お子様が興味を持って試している時で、やり方や現象を学んでいる時なのです。

 

また、同じこと根気よく何回も繰り返します。

ビックリするくらい無心に集中して行います。

この集中こそ、お子様の成長のエンジン。

 

お子様の成長に必要な活動は、お子様が自分で選ぶ力を持っています。

自由に選んだ活動を、繰り返し、集中して行います。

そして、自分の意志で終わります。

深く集中して、何かに取り組んだ後には、

「できた!!」

という達成感、充実感、自己肯定感に満たされます。

 

モンテッソーリ教育で「成長のサイクル」と呼ばれる活動を繰り返しながら、

子どもは自ら安定した良い状態に成長していきます。

これは誰かに教え込まれたりしてできるようになるのとは、全く違う状態。

よりよく成長す方法が、お子様自身に備わっているのです。

 

「子どもが持つ成長しようとする力を引き出すこと」

これがモンテッソーリ教育のポイントです。

 

適切な環境と援助で見守る

幼児教室のふぃおれーコース(2歳児)のモンテッソーリ活動で、掃除のお仕事を選んだ生徒が先生に援助を受けながら、熱心に活動しています。
先生といっしょにそうじのお仕事

 

適切な時期に適切な環境が与えられると、自分で成長します。

「適切な環境を準備する」ことがポイントです。

自由に活動を選ぶことで、お子様が「成長のサイクル」に入ることができます。

お子様が、自由に選び、自分一人でできるように「適切な援助をする」ことも大切です。

  • 適切な環境の準備
  • 適切な援助

これがが大人の大きな役目です。

 

本当に子どもは成長しているの?これでいいの?

不安になるかもしれません。

また、続けることも楽ではありません。

 

何とも言えない満ち足りた表情。

その後の落ち着いた様子やお友だちにも優しい態度。

私たちは感動的なお子様の様子にいつも出会ってきました。

そして、どのお子様もその力を持っています。

 

お子様の成長の様子を楽しみながら

粘り強く見守っていきましょうね。