牛乳が好きすぎてとまらないのですが‥
0歳児・1歳児の親子クラスでは、
「ご家庭ではお子様はいかがでしたか?」
と、毎回のレッスンで皆さんにお声がけをするようにしています。
もうじき2歳になるTちゃんのお母さま。
牛乳が大好きで、1日に何杯も飲んでしまうんです。
心配になって、
「もう今日はこれで終わりね。」
というと、子どもは泣いて怒るんです。
どうしたらいいのか本当に困っていて‥
中身が見えるようにしてあげてはどうですか
1歳を過ぎると、いろいろなものが食べたり飲んだりできるようになります。
意志が育ち、好みもわかってくるので、こういったお悩みはどうしてもできてきます。
そこで、こんなアドバイスをさせていただきました。
- 牛乳パックのままいれておくのではなくて、透明の容器に変えてみたらいかがでしょうか。
中身が見えるようにして、
「今日はこれだけ…」
とお子様に提案するようにしたらどうですか。
お母さまはうなずいておられました。
がまんできてビックリしました!
次の週のレッスンです。
「先生、子どもが牛乳をがまんできました!」
と嬉しい報告を頂きました。
レッスンの後、お母さまはさっそく実践されたとのこと。
中が見える透明な容器に牛乳を今日の分だけ入れました。
容器からコップに牛乳を注いで、お子様が飲みます。
大好きな牛乳。
あっという間に飲みきって、容器が空っぽになりました。
そのあとです。
飲みきった容器を冷蔵庫にそのまま入れておきました。
しばらくしてお子様は牛乳が飲みたくなりました。
冷蔵庫のところに行ってドアを開けて、中を見ます。
牛乳の入っていた容器を見つけました。
でも、中には牛乳はありません。
「ないねぇ…」
じっと容器を見て、つぶやきました。
リビングに戻って、遊びます。
また飲みたくなりました。
冷蔵庫のところに行って開けます。
空っぽの容器を見て、
「ないねぇ…」
冷蔵庫の扉を閉めます。
喉が渇いていたのですね。
「お茶を飲む?」
を声をかけると、うなずいて満足そうにお茶を飲み始めました。
喉がかわいたら、お茶など他の物で満足してくれました。
まさか‥
本当にびっくりしました。
- ないことがわかる
- 納得したら、がまんできる
ここまで成長してくれたのかと嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
子どもにとって、その現象を見て理解できるようにすることが、本当に大切だということに気づきました。
仕事から帰ってきた夫にも、今日の出来事を伝えたら、ビックリしていました。
笑顔でお子様を見つめる中、嬉しいご報告をいただきました。
提案に対して、すぐ実践され本当にすばらしいですね。
飲み切った容器をそのまま冷蔵庫にいれておくという工夫がぴったりはまりました。
お子さまが納得して行動できるように環境を整える
ああしなさい、こうしなさい
と言うことはありません。
- 子どもを観察する
- 環境を整える
- 子どもが判断して行動する
お子様がわかるように環境を整えることで
お子様は納得して行動できます。
この行動を繰り返すことで、
- 自分で考え行動する力
がつき、自立できるようになります。
生活に余裕が生まれ、日常生活が楽しくなります。
私も、モンテッソーリ教育の醍醐味をあらためて感じました。
ご家庭で実践されたお母さまに心より拍手を送ります。