個別学習指導教室Zephyr(ゼファー)様は、北区で幼児から高校生まで幅広く迎えて指導される中、小学校受験では的確できめ細かい指導をもとに高い合格率を誇っています。
小学校受験ではペーパーテスト以外にも様々な試験が行われます。
バンビーニクレアーレで小学校受験カリキュラム開催のご依頼があり、サポートさせていただきました。小学校受験のポイントについて、お伝えしたいと思います。
幅広い入試試験
小学校受験と聞くと、ペーパーテストが思い浮かびますね。
ペーパーテスト以外に個人行動や集団行動の観察などさまざまな試験が幅広く行われます。
①ペーパーテスト
小学校から本格的な勉強に向けて、
- 算数の基本的な考え方が理解できているか
- 国語の基礎となる言葉が身についているか
といった点を試験で確認します。また、
- 日常生活での常識を理解しているか
なども試験に出ます。
これらを組み合せたり、応用した問題に対しては、問題を正しく理解し考える力を身につける必要があります。
②行動観察(集団テスト)
親と離れて子どもだけになり、次のような課題に取り組みます。
- 音楽に合わせた歌やダンス
- 制作活動
- 簡単なゲーム
その時の行動や様子が観察されます。
- 先生の話を正しく聞くことができるか
- 集中して取り組むことができるか
- お友だちと協力することができるか
といった点がポイントになります。
③行動観察(個別テスト)
集団テストとは別に、つぎ次のような個別テストも行われます。
- お話をみんなで聞いたあと、話の内容を確認する質問にこたえる(記憶力)
- 用意された道具を使って課題に取り組む(工夫力)
- おはしを使った豆の移し替えなど日常生活の動作を行う(生活習慣)
このようなテストを通して、お子様それぞれの個性や特性が見極められます。
モンテッソーリの教具に類似した道具がテストに出ることもあるようです。
④運動テスト
体全体を使った運動として、
- かけっこ
- くま歩き
- ギャロップやスキップ
- 縄跳び
手の調整力を使った活動として
- 紐結び
などの運動テストが行われます。
⑤面接
お子様と保護者がごいっしょで面接を受けます。
お子様については、
- 態度や姿勢、視線
- 回答内容
- 言葉使いや声の大きさ
保護者については
- 学校への理解度
- 回答内容
- 態度や言葉使い、服装
といった点がポイントになるようです。
受験校の傾向をふまえたご家庭での事前準備が必要になります。
評価されるのは
学校によって試験の項目や内容は変わってきますが、さまざまな試験を通して
- 知識などの認知能力
- 意欲、集中力、協調性などの非認知能力
- 全身や手先などの身体能力
など総合的な特性が評価されます。
また、ご家庭の教育や学校に対する考え方などもしっかり評価されます。
試験時間は4時間から5時間と本当に長く、お子様の落ち着いて待つ力も重要です。
いろいろな試験にチャレンジ
Zephyr(ゼファー)様の幼稚園クラスの生徒の皆さんが集まり、受験対策のレッスンを行いました。
ほとんどが年長のお子様です。
2時間かけて、受験で出るさまざまなテストにチャレンジです。
①ペーパーテスト
算数や言葉、図形などのいろいろな問題に取り組みました。
先生のお話をしっかり聞いてから、〇、△などの印をつけます。
②集団活動
リトミックを応用して、集団テストに運動の要素を加えたリキュラムを設けました。
先生の指示に従って、みんなで活動です。
ステップ、スキップ、ギャロップ、片足でけんけん。
輪になって、みんなと協調しながら動きます。
また、全身を使った表現の活動にも取り組みました。
③個別活動
個人でモンテッソーリ活動に取り組みました。
いろいろな教具の中から、自分で選んで活動。
ピンクタワーの感覚教具や蝶結び、ボタンはめなどの日常生活の活動に集中して取り組みました。
コミュケーションをとりながら協調してふたりで活動に取り組む姿も見られました。
④グループワーク
フープやボール、コーンを使って、みんなで新しい遊びを考えました。
先生はあくまでファシリテーター、主役はお子様です。
みんなでいろいろなアイデアを出しながら、今までにない楽しいゲームをつくりました。
皆さん、2時間の間集中が途切れることなく、落ち着いてテストや活動を行うことができました。
本当に素晴らしいです。
小学校受験のポイント
Zephyr(ゼファー)を主催される沼田先生に、小学校受験のポイントについてお聞きしました。
沼田先生のお話
小学校受験では、難易度の高いペーパーテストがどうしても気になるところです。
実は、大切なのはペーパーテスト対策ではありません。
- 自分の考えを言う
- お友だちの意見を聞く
- どうしたらいいのか考えて行動する
こういった基礎的な力をしっかりつけた上で、発展的な問題に取り組む力を伸ばしていくことがポイントになります。
小学校が求める生徒は、
「勉強ができるお子様ではなく、勉強をする準備ができているお子様」なのです。
このことをしっかり理解して、受験対策にのぞんでいただければと思います。
お子様の能力を最大限に引き出すためには、「楽しく取り組む」環境の設定が大切です。
そして、小学校受験を機会に、「学ぶことの楽しさ」を身に付けていただきたいと思います。
お子様の一生の宝物になります。
モンテッソーリ活動とリトミックで育む「学ぶ準備」と「基礎力」
受験される皆様とごいっしょさせていただいて、
- 集中して取り組む姿
- 工夫して課題を解決しようとする力
に、心から感心しました。
受験という環境の中、成長される姿を接して、
「お子様は自分で成長する力を持っている」
このことをあらためて感じました。
「勉強ができる子」ではなく、「勉強する準備ができている子」が求められているとのこと。
非認知能力を重視する教育の流れが、受験でもしっかり取り入れられているのですね。
沼田先生からは、
「モンテッソーリ教育とリトミックで受験に必要な基礎力を養うことができますね。」
とのコメントもいただき。とてもこころ強く思いました。
教育メソッドとしてモンテッソーリ教育とリトミックを2本柱に教室を開催。
無我夢中の6年間半でした。
- 集中力や意欲、問題解決力を育むモンテッソーリ教育
- 身体能力や表現力、コミュニケーション力を育むリトミック
2つのメソッドで効果的にお子様の基礎的な力を育んでいる手ごたえをしっかり感じました。
お子様の一層の成長を援助するために、工夫と実践を重ねていきたいと思います。