6月17日(日)は父の日。幼稚園児クラスでお父様へのプレゼントをみんなで制作しました。短冊を三つ編みした腕時計、お父様の似顔絵を折りたたんだカッターシャツをつくり、透明の袋につめて完成。「おとうさんが笑うとね、僕も笑うんだよ」お父様がお子様の環境づくりと奥様の育児をサポートすることで、お子様はぐんぐん成長します。
プレゼントの制作
6月の第3日曜日は父の日。
お母様が早くに亡くなられ、お父様の手だけで育てられたアメリカ・ワシントン州の女性。
お父様の誕生月の1909年6月に感謝を込めて、教会で礼拝をしていただいたのが父の日のきっかけのようです。
催事「父の日」にちなんで、幼稚園児クラスで、父の日のプレゼント制作に取り組みました。
①腕時計つくり
紙を使って腕時計をつくりました。
まずベルト作りです。
色を変えた3本の短冊を3つ編みしてベルトを作ります。
作り方を見せてから、それぞれが取り組みます。
- 3本の短冊の折り方の順番
- 折り目をそろえてベルトをまっすぐにする
指先の調整や図形認識、記憶が必要な難易度の高い活動です。
先生に援助をいただきながら、がんばって仕上げました。
次に時計の部分。
丸と8角形の2種類の形で3色の色が印刷された中から、好きな時計を選びます。
- はさみで切りぬく
- 時計の針を書く
はさみを使ったり、ペンで書くといった指先の調整がしっかりできています。
②似顔絵
まず、A4の紙にお父様の似顔絵を描きます。
- 好きな色のクレヨンを使う
- 自由に描く
お友だちはちゅうちょせずに勢いよく描きます。
お父様のお顔が目に焼き付いているのですね。
次に、似顔絵が内側になるようにして、カッターシャツの形に折り込みます。
- 折り目を正確に入れる
- 折り目に沿って正確に折り、形を整える
指先の調整や図形認識、バランス感覚、記憶力が必要ですが、先生の手本を見ながら、上手にできました。
最後にネクタイを切り、のりでカッターシャツに貼り、完成。
なんだろうと思って、お父様があけると、自分の似顔絵が!
うれしいサプライズです。
③ラッピング
仕上げです。
プレゼントをラッピングしました。
- 腕時計と似顔絵を描いたカッターシャツを透明の袋に入れる
- シールで封をする
上手にできました。
催事の活動
季節の催事や母の日、父の日といったハレの日にあわせて、次のような狙いで活動を行っています。
- 自分の国や地域の文化を学ぶ
- 楽しみながら活動する
- みんなといっしょに工夫しながら活動する
教材づくりでは、
- 切る、折る、貼る、書くなど年齢に応じた課題を盛り込む
- つくりたくなる
- つくって楽しい
といった点を心がけています。
お友だちの
- 集中して取り組む姿
- 「できた!」といううれしい声
- みんなで楽しそうに活動する様子
を励みに、教材の検討や作成に取り組んでいます。
お父様の役目
最近はお母様が働くご家庭も増え、お父様が家事や育児を分担されることも多くなり、素晴らしいですね。
お子様とのやりとりのこまめな世話など、育児の中心はお母様ではないででしょうか。
教室に通われているお母様は、育児に本当にがんばっておられます。
お子様への接し方や育児のやり方など「育児のカベ」にぶつかり、真剣に悩まれたりします。
「育児のカベ」を乗り越えられたお母様が必ず手にするものがあります。
それは「心のゆとり」です。
- これでいい
- 子どもに無理強いはしないようにしよう
こういった感じ方が芽生えて広がる中で、心にゆとりが生まれます。
お母様のゆとりがお子様に伝わり、お子様が落ち着きます。
お子様との衝突も和らぎ、いつの間にか、育児がスムーズになっています。
お母様の「心のゆとり」が育児では本当に大切です。
お母様が「心のゆとり」を持って育児ができる環境をつくるのがお父様の役目ではないかと思います。
働き盛りで本当に忙しい日々を過ごしておられることと思います。
そういった中でも、
- できる範囲で家事を分担する
- 奥様の話をしっかり聞いてあげる
- お子様と温かく接し、和やかで楽しい雰囲気をつくる
といった気づかいや行動が、奥様の大きな援助につながります。
教室のお友だちが描いたお父様の似顔絵。
どの絵も、お父様は笑っています。
あるお友だちがこう伝えてくれました。
「お父さんが笑うとね、ぼくも笑うんだよ」
本当にお父様が好きなのだと、感動しました。
お子様にとって、お父様はとても大きな存在です。
強力な人的環境でもあるのです。
お子様にとって本当に大切な幼児期。
お父様の役目は
- 育児を直接担う奥様の援助
- お子様の成長を育む環境づくり
お母様は本当にがんばっておられます。
奥様を暖かくサポートしながら、お子様の成長を大きく見守っていただければと思います。