1月のレッスンが始まりました。
お正月にちなんで、幼稚園クラスは書き初めに挑戦。
今年の干支「いぬ」の字を毛筆で色紙に書きました。
力強い「いぬ」に誇らしさとうれしさいっぱいの顔に元気をいただきました。
モンテッソーリの言語教育
モンテッソーリ教育では、次のような目的で言語教育を行っています。
- コミュニケーションに向けて話しことばをしっかり身につける
- 日本語を正確に理解し表現する基礎的な能力をつける
- 言葉に信頼をおく気持ちを育てる
- 書き言葉の基礎的な能力をつける
- 日本語の構造について理解する
いろいろな教材や実践的な練習を用意して、お子様に
- 聞く
- 話す
- 書く
- 読む
の訓練に取り組んでいただいています。
「書く」ために必要なこと
私たち大人は、何気なく文字を書いていますが、「書く」行為を分析すると次のようになります。
- 文字を写す場合‥文字を識別→記憶→再生→手を通して書く
- 自分で文字を書く場合‥頭に浮かんだ文字を認識→音に合う文字を想起→手を通して書く
一連の知的な活動や手首の運動を使うことではじめて「書く」ことができます。
モンテッソーリ活動では日常生活の練習や感覚教育に取り組んでいます。
これらの取り組みで発達が促される記憶、視覚、筋肉や触角の能力が「書く」ための基礎的な力を育てているのです。
「いぬ」の書き初め
指で砂文字板の「いぬ」をなぞったり、鉛筆を使って「いぬ」をなぞって文字を書く復讐をしたあとに、毛筆で書き初めをしました。
指で「いぬ」をなぞる
モンテッソーリの教具に砂文字板というものがあります。
ひらがなのざらざらしている文字の部分を指でなぞって文字を理解します。
視覚と触覚を使って感覚的に文字の形を認識。
聴覚で音と結びつけ、指でなぞる運動の筋肉記憶で記憶が強まります。
幼稚園児クラスのお友だちは、砂文字板の、「い」、「ぬ」を指でなぞり、「いぬ」の文字を復習しました。
鉛筆で「いぬ」をなぞる
次に、書き初めの位置を色付けした「いぬ」の台紙を鉛筆やフェルトペンでなぞりました。
なめらかに鉛筆を動かしたり、方向を変えてはねるのは、手指の筋肉の調整が必要です。
みんな、集中して「いぬ」を書きました。
毛筆で「いぬ」を書く
いよいよ毛筆を使って、色紙に「いぬ」を書きます。
筆に墨汁をつけて、筆を整えます。
色紙を片方の手で押さえながら、「い」「ぬ」と一文字ずつしっかり書きます。
自分の名前をひがらなで書き込んでできあがり。
幼稚園では毛筆で書く機会はめったにありません。
先生に手伝ってもらいながら、力強い「いぬ」を書き上げました。
迎えにきたお母様やお父様は色紙をみてびっくり。
すごいね!
その言葉に、お友だちの笑顔が広がりました。
出来上がった書き初めはひとつひとつ味わいが違い、素敵な作品となりました。
お友だちは、「書く」ことに興味を深めながら、素敵なプレゼントをおうちに持って帰りました。
幼稚園児クラスのお友だちが新しいことに挑戦している姿に元気をいただきました。
今年も、いろいろな工夫をしてお子様の興味をどんどん引き出していきますね。