手で触って、目で見て、感じる!モンテッソーリ流「奇数と偶数」で育む子どもの想像力

 

子どもが「数」に興味を持つきっかけは?

ただ覚えるだけで終わらない、モンテッソーリの数教育「奇数と偶数」の学びをご紹介します。

数を手で操作し「見て!感じて!」確かめることが、豊かな学びの体験になる!

子どもたちのやりとりから、奥深い世界を覗いてみませんか?

 

奇数・偶数を“感じる”学び

「数字と玉」赤い玉を並べることで、数の感覚を“目で見て、手で触れて”体験します
「数字と玉」赤い玉を並べることで、数の感覚を“目で見て、手で触れて”体験します

 

モンテッソーリの数教具には、数を「身体で感じて理解する」活動が数多くあります。

そのひとつが「奇数・偶数」を確かめる活動です。

 

子どもは数字の数だけ赤い玉を取り出し、2列に並べます。

偶数はすべてペアになり、指を通すことができます。

奇数は真ん中にひとつ余り、指は通りません。

 

この操作を1から10まで繰り返すことで、子どもたちは「偶数はペア」「奇数は真ん中が余る」という感覚を、目と手を通して確かめていきます。

 

年長児ふたりのやりとり

友だちと一緒に取り組むと、自然に『教える・教わる』の関わりが生まれ、温かなやりとりも学びの一部
友だちと一緒に取り組むと、自然に『教える・教わる』の関わりが生まれ、温かなやりとりも学びの一部

 

ある日のレッスン。年長児ふたりが夢中でこの活動をしていました。

一人が円板の置き方に迷うと、もう一人がそっと寄り添い、「ここだよ」と指で示します。

そのサポートのおかげで、迷っていた子も繰り返すうちにできるようになりました。

 

すると今度は、サポートした子がつぶやきました。

「これ、星座みたい!」

学びの場から生まれた、子どもならではの新しい発見の瞬間でした。

 

大人には見えない“深い学び”

数字と同じだけ、手のひらに玉をとり、量を確かめたら、数字に合わせて並べて。集中力と丁寧さが育まれる!
数字と同じだけ、手のひらに玉をとり、量を確かめたら、数字に合わせて並べて。集中力と丁寧さが育まれる!

 

大人にとって「奇数・偶数」は当たり前の知識です。

しかし子どもにとっては、数字を手で操作し、身体で確かめること自体が大切な学び。

 

タブレットでなぞるだけでは正解確認で終わってしまいますが、実物を使うと友だちとのやりとり、観察、想像力までも育まれます。

 

活動が育む3つの力

この活動には、未来を育む大切な力が隠れていました。

  • 数を身体で感じる力: 抽象的な数字を具体的に体感できる
  • 友だちを思いやる力: 自然に助け合い、非言語で伝え合う
  • 想像力: 「星座みたい!」と自由な発想が生まれる

「奇数・偶数を覚えること」は学びの入り口にすぎません。

知ることの楽しさを感じる。

お子様にぜひとも味わってほしいことです。

 

ほかの「数の活動」へ広がる学び

具体的な物で、見てさわって学ぶ「数の教具」
具体的な物で、見てさわって学ぶ「数の教具」

 

モンテッソーリ教育の活動は、数を学ぶことを超えて「学ぶ喜び」を子どもに伝えてくれます。

奇数・偶数を確かめる体験の中にも、ていねいで豊かな学びが広がっているのです。

 

保護者の皆さまにも、子どもたちの息づかいや発見の感動を、ぜひ感じ取っていただければと思います。

当教室では、お子さまの可能性を最大限に引き出すお手伝いをしています。

 

 

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