6月に入り、梅雨の季節を迎えました。
雨の日は、移動にカサやカバーの準備、濡れたものを乾かすなど大変ですね。
でも、お子様は季節の変化が新鮮。
未就園児・親子で学ぶクラス(6ヶ月~2歳)では、雨の日をテーマにリトミックに取り組んでいます。
さまざまな雨の降り方に合わせたリズムで、お母様といっしょに楽しく身体を動かしました。
カサの製作
リトミックで使うかわいいカサを、お子様といっしょにお母様に作っていただきました。
- 赤、青、緑、黄色の折り紙の中から、お子様の好きな色をえらぶ
- 折り込んで、笠をつくる
- 赤、青、緑、オレンジ、黒のストローの中から、お子様の好きな色のストローをえらぶ
- ストローを折り曲げて、テープで先を笠につける
折り紙の笠とストローの持ち手で、好きな色を組み合わせ、素敵なカサができました。
モンテッソーリの個別活動で、折り紙をよく使います。
- 手の調整能力が発達し、脳の発達を促す
- 平面や立体に対する感覚の発達を促す
- 秩序や精密さにこだわった活動ができる
お子様の手が動くようになると、折り紙はご家庭で取り組むことができる活動のひとつになります。
お子様のご成長に備えて、折り紙を使った活動をお母様になじんでいただいています。
お母様といっしょに「雨のお出かけ」
製作したカサを使って、雨の日をテーマにしたリトミックに取り組みました。
雨の変化をリズムで感じる
強く降ったり、弱く降ったり、いろいろな雨の降り方がありますね。
- ぽつぽつ(ター・ウン・ウン・ウン:4部音符と休み3つ)
- しとしと(ター・ウン・ター・ウン:4分音符と休み1つ)
- ザーザー(ティ・ティ・ティ・ティ:8分音符)
3種類の雨にリズムをつけました。
いろいろな雨のリズムに合わせて、お母様が指でお子様の手のひらを打ちます。
手のひらを打つお母様の指が気持ちよさそうです。
リズムを肌で感じることができました。
さあ、お出かけ
カサを持って出かけましょう。
お母様といっしょに歩きます。
ポツポツ、ポツポツ‥(ピアノ)
雨が落ちてきました。
ター・ウン・ウン・ウン
カサをさしたほうがいいかな。
持ってきたカサをさします。
シトシト、シトシト‥(ピアノ)
雨が降り始めました。
ター・ウン、ター・ウン
しっかり歩きます。
ザーザー・ザーザー
雨がどんどん降ってきました。
ティ・ティ・ティ・ティ
小走りで急ぎます。
雨がやみ、虹も出ました。
(ピアノが明るい音色に変化、パネルシアターに虹)
雨の変化を感じながら楽しいお出かけが終わりました。
よかったね。
お子様の成長を促すリトミック
私たちが親しむ音楽は、リズムとメロディー、ハーモニーで構成されています。
リズムは時間の流れをきざむ大切な秩序です。
お子様はは胎内にいるときから、お母様の鼓動がきざむリズムの中で、すこやかに成長。
生まれてから、感覚の中で聴覚が発達し、大好きなお母様の声や歌、環境のいろいろな音を吸収します。
6ヶ月を過ぎると、
- 歌やリズムに合わせて手足や身体を動かす
- 気に入った音や音楽をじっと聞く
- 音の出るおもちゃを見つけると、自分で音を鳴らす
といったように音楽を楽しむことができるようになります。
楽しい音楽にふれると、やってみたくなります。
- 音楽を表現しようとする意欲
が自然に湧き上がります。
積極的に音楽に関わる中で、すべての力を使って楽しもうとします。
- 集中力や意志の力
が養われます。
時の流れをきざむリズムやメロディーなどの規則性に合わせる必要があるので、まわりのお友だちと合わせる楽しさも生まれます。
- 協調性や社会性
が育まれます。
リトミックでは、1歳に満たないお子様がお母様の腕の中で笑い、声を上げます。
1歳を超えて歩き出したお子様は、リズムに合わせて身体が動きます。
ピアノや歌が変化すると、すぐに反応。
お子様は音楽を楽しむのが上手です。
モンテッソーリ教育では、教具を使った活動をお子様の成長に必要な活動と考えて、「お仕事」と呼んでいます。
成長するために音楽を楽しむことはとても大切です。
- 音楽との関わりは「お仕事」
リトミックは、お子様にとって「お仕事」なのです。
音楽をより深く理解し、リトミックを一層充実させて、お子様の成長を引き出していきたいと思います。