4月を迎え、桜も見事に咲きました。
新しいお友だちを迎え、新学期のレッスンがスタートしています。
前年度締めくくりの3月には、各クラスのお母様から教室に通われたご感想をいただきました。学びや実践されたことを本当に素晴らしく、私たちも学ばせていただきました。
今回は、1才児・ステッラコースのお母様のご感想を紹介させていただきます。
ステッラコースについて
1歳を過ぎると、歩くことができるようになり、自分の意志で自分の行きたいところに行くことができるようになります。
また、手の調整能力が発達し、つまんだり、ねじったり、道具を持つなど、複雑な動作がどんどんできるようになります。
お子様の発達した能力に合わせて、豊富な日常生活の教具や感覚教具をそろえています。
言葉を話しはじめ、文字にも興味が強く持ち始めるので、言語活動の教具も用意。
集中して活動する時間が伸び始めるため、個別活動の時間を十分にとった時間割にしています。
- モンテッソーリの個別活動 60分
- リトミック 30分
- 日常生活の練習(おやつ) 30分
日常生活の練習としておやつの時間を活用。
次のような準備を行ってもらっています。
- 椅子を運ぶ
- 机をふく
- おやつを配る
お母様のご感想
お母様から素敵なご感想をいただきました。
Iちゃん(現在2歳・入会されて6ヶ月)
音楽が好きでリトミックを楽しんでいます。
ついつい親がやってしまいがちですが、手を出さずに待つということを学びました。
Rちゃん(現在1歳11ヶ月・入会されて9ヶ月)
最初は泣いてばかりで私から離れませんでしたが、教室に慣れて活動を自分から進んでするようになりました。
家でも秩序を意識した行動をするようになったので、ビックリしました。
子育てでどうしたらいいか勉強になり、教室に来てよかったです。
Kくん(現在2歳4ヶ月・入会されて6ヶ月)
家にはないようないろいろな教具があり、興味が広がったようです。
教室ではシュレッダーが気に入り、家で鉛筆削りをするようになりました。
1週間に1度のサイクルができてよかったです。
本人も教室に通うのを楽しみにしているようです。
Yちゃん(現在2歳3ヶ月・入会されて1年)
保育園に通いながら、こちらの教室にも通いました。
保育園に行くのは嫌がるのですが、教室は楽しんで通ってくれました。
家では、ピアノのおもちゃと人形を並べて、
「○○さん」
「はーい」
と教室と同じようにリトミックを自分でしています。
都合で教室をやめるのですが、さびしい気持ちです。
また大きくなったら戻ってきたいなと思っています。
Sちゃん(現在2歳8ヶ月・入会されて10ヶ月)
親がいると頼られてうまくいかないことがわかったので、後半は離れて見守るようにしました。
親がいなくても、自分で教具を選んで活動するのでほっとしました。
ひとりでやる力がついてよかったです。
また、子育てで勉強になることが多かったと思います。
Tくん(現在2歳6ヶ月・入会されて1年)
教室に通い始めた頃は車のお仕事しかしないので、だいじょうぶかなと心配していました。
あせる気持ちを抑えて見守り続けていたら、自然と違うことにも興味を持っていろいろなことに取り組むようになりました。
家ではあぶなくてさせられないようなハサミなどいろいろな体験をすることができてよかったです。
Yくん(現在2歳9ヶ月・入会されて1年6ヶ月)
親のしてほしいことと子供のしたいことは違うということがわかりました。
こんな教具をさせたいと思っても興味がないと子供はさわろうとしません。
でも、しばらくして時期がくると、ちゃんとしてほしい活動に取り組みます。
その子が今一番したいことをさせるのが本当に大事だということを学びました。
見守る力でぐんぐん成長
しっかり歩くことができるようになると、興味の向いたところにどんどん向かいます。
「あれも出したり、これも出したり‥」
「ひとつのことになかなか集中してくれません。」
私たちは、お母様に伝えます。
「いろいろなことに興味を持っているのですね。」
「動けるようになって、確かめたいのですね。」
身体能力が発達し、言葉も話し始める中、お子様の意志が出始める時期です。
「子供が言うことを聞かなくて‥」
「すぐに、イヤ!と言うんです。」
私たちは、お母様に伝えます。
「お子様に意志が芽生えたのですね。」
「しっかり成長されていますよ。」
また、他の人の活動を観察できる力もつきます。
「子供が他の人ばかり見て、自分の活動をしてくれません。」
私たちは、お母様に伝えます。
「見る力がついてこられたたのですね。」
「見ることで、学び、蓄積されておられるのですよ。」
お子様が成長されるにつれて、期待がふくらみます。
- 集中して活動してほしい
- 落ち着いて行動してほしい
- 難しい活動に取り組んでほしい
期待がふくらみます。
でも、お子様がなかなか思うように活動してくれないと、がっかりしたり不安になりがちですね。
といって、教えたり、指示をしても、理解して素直に来てくれる年齢ではありません。
ステッラコースのお母様が実践され、学ばれたのは、
- 見守ること
でした。
- 必要なときは、活動のやり方を提示したり、手助けをする
- 求められたら、「できたね」「よかったね」と承認する
- 今の興味に合いそうな活動について、「これ、やってみる?」と示す
お子様をしっかり観察しながら、お子様の目線で援助する「見守り」を積み重ねることで、お子様は徐々に、あるいはある時期を境にぐんと成長されました。
お子様が成長されてからも、お子様との素晴らしい関係は続くことでしょう。
本当に素敵な宝物を手にされたのだと思います。
自立の時期を迎えて
2歳を過ぎて、3月にステッラコースを終えたお友だちは、
フィオーレコースに進級
教室を離れて4年保育の幼稚園や保育園に
(保育園などに通いながらフィオーレコースに来られるお友だちもいます。)
と、進路は別れますが、いよいよ母子分離をして自立する時です。
お母様から愛情いっぱいに見守られながら成長されました。
自分で選び、集中して活動をやりとげる中で、
「自分が好き」(自己肯定感)
「まわりが好き」(環境に対する信頼)
素敵な大人になるための大切な力を培ってきました。
フィオーレコースや幼稚園、保育園で、自分ひとりで活動する機会を得て、この二つの大切な力を高めていただくことでしょう。
お友だちみんなの成長が本当に楽しみです。
お母様。
どうぞ学ばれた「見守る力」をご家庭で発揮されて、お子様の成長をご援助くださいませ。
お子様の成長、お母様の学びと実践に、私たちは勇気づけられました。
本当にありがとうございました。