7月7日の七夕にちなんだ飾りの製作を行いました。
文化になじんでいただく機会として、歳時にちなんだ活動に積極的に取り組んでいます。
未就園児、幼稚園年少、幼稚園年中・年長のそれぞれでに合わせた製作活動を用意。
集中して取り組むことができるように、手の調整能力や道具の使い方など、その年に習得してほしい課題を盛り込みました。
難しいところは先生がサポート。
時間をかけて自分で製作した作品を見て、お友だちはみんな満足そう。
良かった!
製作活動の準備は構想、試作、修正と時間がかかるのですが、集中して取り組む様子にいつも励まされています。
未就園児 おり姫とひこ星の製作
丸く切った色紙を使ってかわいいおり姫とひこ星を製作します。
- 大きな折り紙の色がついている面を下にして、両端を斜めに内側に織り込んで胴体をつくる(おり姫、ひこ星の色は自己選択)
- 小さな黒い折り紙の色がついている面を下にして、両端を斜めに内側に織り込んで顔をつくる
- 胴体の先にのりをつけて、顔の下の部分をつけて全身をつくる
- クレヨンで顔に目や口を書いて完成
課題を次のように設定しました。
- 手の指を使って紙を正確に折る
- 筆を使ってのりを塗る
- のりを付けた部分に他の紙を貼る
母子分離コース(2歳児)
先生に援助いただきながら製作。
先生の話を聞いて、活動をひとつずつ進めて完成させました。
本当にきちんと聞きます。
聞いたことと違うやり方をする場合もありますが、先生に指摘されて、きちんと修正できます。
「聞く力」をもとに、「理解する力」もぐんぐん成長していて、本当に素晴らしいです。
親子クラス(0歳児、1歳児)
小さいお友だちは、お母様につくっていただくのですが、活動の様子を集中して見ています。
手の調整能力が発達してくると、スムーズにこうした活動ができるようになります。
「見る力」、「見て理解する力」をきちんと身につけることが大切ですね。
手の調整能力が発達した大きなお友達は、紙を折ったり、のりを塗ることがよくできるようになります。
「自分だけでやりたい!」
「もっとやりたい!」
こういった気持ちをしっかり引き出すような、モノ、ヒトの環境を整えていきたいと思います。
年中・年長児 ストリングデコレーション製作
年中・年長のお友だちは、手の調整能力や空間把握力が発達して、いろいろなお仕事ができるようになっています。
そこで、今年は、月や星をイメージしたストリングスデコレーション製作に挑戦です。
- 印刷した紙から、大きな三日月を2枚切り取り、絵の面を表にして張り合わせる
- 印刷した紙から、星を3枚切り取り、それぞれ半分に折ったあと、絵の面を表にして張り合わせる
- 印刷した紙から、つきを4枚切り取り、それぞれ半分に折ったあと、絵の面を表にして張り合わせる
- 3つを糸でつなげて完成
課題を次のように設定しました。
- 紙の曲線部分をハサミで正確に切る
- 紙の鋭角を構成する直線部分をハサミで正確に切る
- のりを使って正確に張り合わせる
- バランスを調整する
年中・年長のお友だちが紙を回しながら、ハサミで曲線部分や鋭角の直線部分をサクサク切っていきます。
さすがです。
切る量が多くて時間がかかりますが、しっかり集中。
折り目を付けて、星や月をていねいに張り合わせ、立体的な形もできました。
先生に援助を受けながら、糸で結びました。
1時間は、かかりましたが、投げ出さずに仕上げました。
「やり抜く力」が身について、本当に素晴らしいです。
年少児 流れ星の製作
手の調整能力が洗練されてきた年少のお友だちは、流れ星本体と尾の二つで流れ星を製作。
ハサミで複雑な形状を切りとる活動を用意しました。
- 印刷した紙から星を切り取る
- クレヨンで星に顔を書き込む
- 印刷した紙から渦巻状の尾を切り取る
- 星と渦巻状の尾をのりづけして完成
課題を次のように設定しました。
- 鈍角を構成する直線をはさみで切る
- 渦巻状の連続した曲線をはさみで切る
- のりを使って、二つのものをつなげる
先生からの援助を受けながら、取り組みました。
さっそく、複雑なラインを切りとりです。。
10本の直線で構成された星は、交わった部分の角度が広いので大丈夫。
渦巻き上の曲線を切る作業は手ごわかったようです。
切る位置がそれて、渦が切れてしまうこともたびたび。
その場合は、セロテープを使ってつないで、続けて切るようにしました。
難しいお仕事をやり遂げると笑顔がこぼれます。
頑張りました!
オリジナルな製作や教具を開発
モンテッソーリの教具や用具だけでなく、製作やオリジナル教具づくりを心がけています。
- 生徒の能力に合った作業を盛り込む
- 生徒が楽しく感じる
達成感や楽しい気持ちをしっかり引き出したいと思っています。
また、能力よりも少し難易度の高い作業を盛り込むことによって、生徒の能力を確認できます。
どんな活動をすすめたらよいのか、その結果を参考にしています。
次のようなステップで、製作やオリジナル教具の検討を行います。
- アイデアの絞込み
- やり方やパーツの検討
- 試作
- 修正
いいアイデアが出なかったり、材料集めに苦労したりしますが、教室で集中して取り組み、完成して笑顔がこぼれるお友だちの姿を見ると、
「やった!」
「良かった!」
うれしくて、うれしくてたまりません。
いつも、子どもたちに活力をいただいています。