身近な材料で安心安全な粘土づくり
子どもは粘土が大好きです。
好きな形のものを作ることができるし、やり直しもできます。
何といっても手でコネコネするのが楽しい!
小麦粉や米粉と水でとても簡単に粘土ができることをご存じでしたか?
市販の粘土は種類が多く、どれを買っていいのか迷ってしまいますが、材料が食品だったら口に入れても安心。
自分で作るので、お子様の様子を見て硬さも調節できます。
教室のレッスンに用意した小麦粉粘土のレシピです。
(小麦アレルギーの方は避けて下さい)
・小麦粉80グラム
・水40グラム
・塩少々
・食用油少々
これで完成です。
小麦粉と水は2対1の割合で、こねながら水を加減して好みの硬さにしてください。
こねたら、食用油少々を手にとり、全体に馴染ませます。
お月見にちなんだ団子の製作
幼児教室のレッスンでは季節や催事にちなんだ活動を定期的に取り入れています。
- 伝統や文化を体験
- 普段とは違った活動で経験が広がる
- 興味の幅が広がる
こういった効果があります。
また、レッスンにも変化がついて子どもたちもいきいきと活動します。
9月は何といってもお月見。
手や感覚がしっかり働き始めている2歳児クラスで、小麦粉の粘土を使って、月見団子の製作に取り組みました。
2歳児は、感覚をため込む時期です。
小麦粉を触る時の触覚を味わいます。
そして、こねる、伸ばす、丸める、ナイフで切るといったいろいろな手の動きを行います。
また、自分が実際に体験したことから、丸める、こねる、切る、やわらかいなどの言葉が理解しやすくなります。
あらかじめつくっておいた生地をひとりひとりに渡して、製作活動を始めました。
- 生地を両手を使って伸ばす(半分ずつ)
- 食事ナイフで切り分ける
- 手のひらでコロコロと丸める
- 折り紙で折った三宝にいれて、飾る
それぞれに違った素敵な月見団子ができました。
丸めるのが初めて、丸かったり、長かったり・・・素敵な体験です。
楽しくて言葉がいっぱい出ました。
リトミックで餅つき
後半のリトミックでは、月見団子の製作にあわせてもちつきを楽しみました。
ひとりひとりがボールを持ちます。
ピアノと歌に合わせてボールでもちつきです。
コーネ・コーネ・コーネ・コネ♪
ペッタン・ペッタン・ペッタンコ♪
つく、こねる さっきしたね。
おもちつき たのしいね。
実際の体験と結びついてびっくりするぐらい上手にできました。
興味もしっかり持ちました。
体験は本当に大切だということがよくわかります。
新しい体験で広がる興味
家でも遊べるように製作した月見団子を持って帰りました。
お休みだった子にも冷凍しておいて渡すようにしました。
レッスンの時には興味がわかなかったのか、粘土に少し触ったぐらいで製作をしなかった子どもがいました。
翌週のレッスンでのお母さまが伝えてくれました。
「家で粘土に触って、いろいろなものを作りました。」
「とても気に入って毎日楽しんでくれました。」
「ありがとうございました。」
初めてで、その時はあまり乗り気ではなかったように見えましたが、
興味の種がしっかり育っていたのですね!
無理やりさせようとしたりせずに、子どもの可能性を温かく見守ることの大切さをあらためて学びました。
少人数で、「モンテッソーリ」と「リトミック」のレッスンが受けられます。
◇自分で活動を選んで⇒心行くまで楽しんで⇒次の人のために片付ける
◇歌ったり、音楽に合わせて身体を動かしたり、友達と一緒に楽しむ
この時期につけておきたい、お子様の興味や、じっくり取り組む力、達成感、身体能力、知性が育まれていきます。